MSGU-004
2025.6.29
¥2,500+tax
前作『Noche』が「夜」をテーマにしていたのに対し、今回の『Buenos Aires』は、「朝から昼にかけて」をテーマに選曲しました。
“Buenos Aires”はスペイン語で直訳すると「快適な空気」。“Buenos” は「良い」や「心地よい」、“Aires” は「空気」を意味します。
以前、スペインのグラナダを訪れたとき、日本とはまったく異なる朝の空気感に深く感動したことがありました。乾いた空気のなか、徐々に夜が明け、鳥たちが歌い始める。思わずギターを手に取りたくなるような、そんな朝。やがて街には人々の往来が戻り、にぎわい始める――旅先ならではの高揚感も手伝って、何か新しいことが始まりそうな一日の始まりでした。
このCDでも、バッハの《プレリュード》で夜明けを告げ、ヨークの《サンバースト》、イラディエルの《ラ・パロマ》へと続く構成で、あのとき感じた朝の風景を描き出そうとしています。
心地よい一日のはじまりに、あるいはそんな一日を期待しながら、そっと流していただけたら嬉しいです。