
MSGU-005
2026.06.07
¥2,500+TAX
―CD序文よりー
匂いや、ふと耳にした音、あるいは何気ない光景によって、それまで忘れていたはずの遠い記憶が突然よみがえることがあります。
子供時代のささやかな会話、夏の日の空気、かつて暮らしていた家――普段は意識の奥深くに沈んでいるそれらの情景が、不意に鮮やかな輪郭を伴って現れる瞬間に、私は驚かされます。
夜、眠りへ向かうひとときもまた、そのような記憶がもっとも静かに姿を現す時間です。
一日の喧騒が遠ざかり、部屋の灯りを落とし、ベッドに身を委ねた時、昼間には気づかなかった感情や記憶が、闇の中からゆっくりと浮かび上がってきます。夜の静けさがそうさせるのか、あるいは眠りへ落ちていく安心感が心の奥を緩めるのか、、。その曖昧で境界のない時間の中では、過去と現在、現実と幻想とが自然に溶け合っていくように感じられます。
そして時として、それらの断片的な記憶は夢となり、さらに深い場所へと私を導いていきます。夢の中では時間も因果も曖昧になり、現実では決して出会わないはずの景色や人物が現れ、思いもよらない物語が紡がれていきます。そこには懐かしさもあれば、不安や孤独、あるいは説明のできない安堵もあります。夢とは、記憶の残響が静かに変容した、もうひとつの物語なのかもしれません。
《Sueño》とは、スペイン語で「眠り」あるいは「夢」を意味します。
このアルバムでは、眠りへ落ちる直前にふと呼び覚まされる記憶の断片、夢の中で形を変えてゆく感情、そして夜の静寂に漂う淡い情景を、16の小さな物語として集めました。

MSGU-004
2025.6.29
¥2,500+tax
前作『Noche』が「夜」をテーマにしていたのに対し、今回の『Buenos Aires』は、「朝から昼にかけて」をテーマに選曲しました。
“Buenos Aires”はスペイン語で直訳すると「快適な空気」。“Buenos” は「良い」や「心地よい」、“Aires” は「空気」を意味します。
以前、スペインのグラナダを訪れたとき、日本とはまったく異なる朝の空気感に深く感動したことがありました。乾いた空気のなか、徐々に夜が明け、鳥たちが歌い始める。思わずギターを手に取りたくなるような、そんな朝。やがて街には人々の往来が戻り、にぎわい始める――旅先ならではの高揚感も手伝って、何か新しいことが始まりそうな一日の始まりでした。
このCDでも、バッハの《プレリュード》で夜明けを告げ、ヨークの《サンバースト》、イラディエルの《ラ・パロマ》へと続く構成で、あのとき感じた朝の風景を描き出そうとしています。
心地よい一日のはじまりに、あるいはそんな一日を期待しながら、そっと流していただけたら嬉しいです。

MSGU-003
2025.2.22
¥2,500+tax

MSGU-002
2024.12.22
¥2,500+tax
イズラエル・カマカヴィヴォオレの歌声をウクレレ1本で表現しました。
イズが歌唱したメロディをなるべくそのまま採譜し、トラディショナルな雰囲気を踏襲し、
生活の一部に溶け込むような静かな音楽を目指しました。
※上のヘッドフォンのアイコンから試聴ができます